アブラハムの力の基
2022年2月27日 メッセージ要約
創世記14章1~24節 *1
先週はアブラムの選択を学びました。アブラムは神様とともにいる生活を選択しました。ロトは豊かな低地を選びました。生活は豊かでしたが、神様との距離は少しずつ遠くなっていきました。
アブラムの時代、ほとんどの都には王がいました。王同士の対立や戦争はしばしばありました。13章4節の「ケドルラオメル」が当時大きな権力をもっていました。ソドムを含む5人の王が12年間に亘って彼に貢物を治めていました。しかし、ソドムを含む5人の王が同盟を結び貢物をしないことで反抗します。ケドルラオメルはそれに素早く対応し、5つの都市全てを制圧します。そして、ソドムも滅ぼされて、アブラムの甥のロト、その家族、財産がすべて奪われました。
先週、ロシアによるウクライナの軍事侵攻が開始され、首都キエフの陥落が間近に迫っています。私たちは心を痛めています。
欧米に近づこうとするウクライナとそうはさせたくないロシアとの緊張関係が続いていました。昨年10月のウクライナとアメリカの合同軍事演習がきっかけとなったのではないかと言われています。ウクライナには約120人の日本人が滞在しています。ウクライナの人々も日本人も守られますように切に祈りましょう。そして、これが世界的な戦争に発展しませんように祈りましょう。
アブラムの時代にも強い王ケドルラオメルが、ロトが住んでいたソドム・ゴモラの王を苦しめていました。そして、制圧から逃れるために戦争になり、ロトの国は敗者になりました。14節、アブラムは地図にありますように318人でヘブロンからダン、ダマスコまでケドルラオメルを追いかけて、ロトを救出します。そして、戦いに勝利し、疲れ切ったアブラムたちを迎えたのは、当時エルサレムの意味のサレムの王の祭司メルキゼデクです。このメルキゼデクはヘブル書7章1,2節にも書かれています。とても不思議な人物として聖書では描かれています。メルキゼデクは一時的な肉体をもってあらわれたイエス様の似姿として書かれています。アブラムはメルキゼデクに取り返したものの10分の1をメルキゼデクに贈りました。
また、ソドムの王はアブラムに財産を渡そうとします。しかしアブラムはきっぱりと断ります。22節。アブラムは、自分を富ませたのは神であることを自覚していました。ソドムからの贈り物は不要でした。
ここからアブラムの2つの特徴を見ることができます。
① アブラムは神から与えられた勇気を持っていた。力ある敵に対面し、攻撃をしかけた。14節
② アブラムは常に準備をしていた。アブラムは、低地の政治的な状況をよく知り、ロトがいる場所は戦争の危険が常にあることを察知していた。アブラムはしもべ達をたたかいに備えて時間をかけて訓練していた。14節
ここから私たちが受け取るメッセージです。
① 私たちの状況もいつも平穏無事であるとは限らない。不測の事態がいつ、起こってもおかしくない昨今である。世界情勢、家族の状況、仕事の不安定さ、等々。
② そのために、アブラムのように準備をしておくことが大切です。何をすればよいでしょうか?信仰の土台を堅くすることです。マタイ7:21~27
③ 具体的には、イエス様のおことばにきき、聴いたことを実行していくことです。日々聖書を読み、心に示されたことを実行することです。
④ その結果、洪水、大風のような試練があっても信仰は守られます。
⑤ しかし、行わないならば、洪水や風という試練に私たちは耐えられなくなります。先週お話しした自動運転の信仰は大きな試練には間に合わなくなります。
⑥ みことばによって信仰を強くしていきましょう。
具体的に2月を振り返りながら、3月のみことばを各自いただいてください。そして、3月、与えられたみことばを、一日一回、触れましょう。出来たら、暗記してください。そして、3月が終わるときにみことばによって、生活がどのように守られたかを評価し、神様に祈りの時を持ってください。大きな祝福をいただくとともに、沢山の恵みを発見すると思います。
*1 創世記 14章1節~24節
14:1 さて、シヌアルの王アムラフェル、エラサルの王アルヨク、エラムの王ケドルラオメル、ゴイムの王ティデアルの時代に、
14:2 これらの王たちは、ソドムの王ベラ、ゴモラの王ビルシャ、アデマの王シヌアブ、ツェボイムの王シェムエベル、ベラの王、すなわち、ツォアルの王と戦った。
14:3 このすべての王たちは連合して、シディムの谷、すなわち、今の塩の海に進んだ。
14:4 彼らは十二年間ケドルラオメルに仕えていたが、十三年目にそむいた。
14:5 十四年目に、ケドルラオメルと彼にくみする王たちがやって来て、アシュテロテ・カルナイムでレファイム人を、ハムでズジム人を、シャベ・キルヤタイムでエミム人を、
14:6 セイルの山地でホリ人を打ち破り、砂漠の近くのエル・パランまで進んだ。
14:7 彼らは引き返して、エン・ミシュパテ、今のカデシュに至り、アマレク人のすべての村落と、ハツァツォン・タマルに住んでいるエモリ人さえも打ち破った。
14:8 そこで、ソドムの王、ゴモラの王、アデマの王、ツェボイムの王、ベラの王、すなわちツォアルの王が出て行き、シディムの谷で彼らと戦う備えをした。
14:9 エラムの王ケドルラオメル、ゴイムの王ティデアル、シヌアルの王アムラフェル、エラサルの王アルヨク、この四人の王と、先の五人の王とである。
14:10 シディムの谷には多くの瀝青の穴が散在していたので、ソドムの王とゴモラの王は逃げたとき、その穴に落ち込み、残りの者たちは山のほうに逃げた。
14:11 そこで、彼らはソドムとゴモラの全財産と食糧全部を奪って行った。
14:12 彼らはまた、アブラムのおいのロトとその財産をも奪い去った。ロトはソドムに住んでいた。
14:13 ひとりの逃亡者が、ヘブル人アブラムのところに来て、そのことを告げた。アブラムはエモリ人マムレの樫の木のところに住んでいた。マムレはエシュコルとアネルの兄弟で、彼らはアブラムと盟約を結んでいた。
14:14 アブラムは自分の親類の者がとりこになったことを聞き、彼の家で生まれたしもべども三百十八人を召集して、ダンまで追跡した。
14:15 夜になって、彼と奴隷たちは、彼らに向かって展開し、彼らを打ち破り、ダマスコの北にあるホバまで彼らを追跡した。
14:16 そして、彼はすべての財産を取り戻し、また親類の者ロトとその財産、それにまた、女たちや人々をも取り戻した。
14:17 こうして、アブラムがケドルラオメルと、彼といっしょにいた王たちとを打ち破って帰って後、ソドムの王は、王の谷と言われるシャベの谷まで、彼を迎えに出て来た。
14:18 さて、シャレムの王メルキゼデクはパンとぶどう酒を持って来た。彼はいと高き神の祭司であった。
14:19 彼はアブラムを祝福して言った。「祝福を受けよ。アブラム。天と地を造られた方、いと高き神より。
14:20 あなたの手に、あなたの敵を渡されたいと高き神に、誉れあれ。」アブラムはすべての物の十分の一を彼に与えた。
14:21 ソドムの王はアブラムに言った。「人々は私に返し、財産はあなたが取ってください。」
14:22 しかし、アブラムはソドムの王に言った。「私は天と地を造られた方、いと高き神、【主】に誓う。
14:23 糸一本でも、くつひも一本でも、あなたの所有物から私は何一つ取らない。それは、あなたが、『アブラムを富ませたのは私だ』と言わないためだ。
14:24 ただ若者たちが食べてしまった物と、私といっしょに行った人々の分け前とは別だ。アネルとエシュコルとマムレには、彼らの分け前を取らせるように。」
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